どんなに忙しくても月に一回は映画館で映画を見ることにしている。
昨日は英語レッスンのために府中に行ったのだが、台風のせいか休みだったので、
府中の東宝シネマズで「グッド・シェパード」という映画を見た。
この映画を読み解く重要ワードは
「彼は知りすぎた。」
「誰も信じるな。」
アメリカ中央情報局つまりCIAができるまでというストーリー、
知りすぎると殺されてしまうストーリーだ。
(CIAの前身OSSから、イェール大学にある秘密結社スカル・アンド・ボーンズなども登場)
この映画を見た後の第一印象は、
「人を信頼できない人生とはなんとむごいものか。
身内さえも信頼できない人生はなんとむごい。」
私は子供のころは007などを見て諜報員になりたいなどと思っていたが、
この映画を見終わってから、絶対になりたくないと思った。
そもそも、諜報員はなぜあのように昨日の相棒をいとも簡単に裏切ったり、
殺してしまうのか。
おそらく一人一人の、一つ一つの決断が重すぎるのだろう。
日常生活では、国を背負った決断や、生きるか死ぬかという決断がそうそうない。
しかし、映画の中の人物達は自身の一瞬の決断が何千人の命にかかわったり、
即自分の生死にかかわってくる状況、そんな中で、果たして自分なら約束を果たせるか。
まず無理だろう。一人を殺して国家を救うなどということもでてくるのだろう。
普段の私達の生活には、即、生死かかった約束事や、一つの決断が国の未来を左右することなどはあまりない。(ある人もいるかもしれないけど)
例えば、何千人もの命がかかった計画のときに、自分の家族との、
息子との約束を優先できるか。それとも息子を優先できるか。
優先順位とはすべてそうだが、どちらかを優先するということは、暗に一方よりも、
もう一方の方が重要だといっていることになる。
お前よりこちらのほうが重要なんだといっていることになる。
苦しい決断だ。そもそも、ベストの選択は、そのような状況自体を生み出さないようにする、
もしくは近寄らないことか。
諜報員はとことん情報を集めなくてはならない一方、
仕事のやりすぎ(知りすぎる)はいけない仕事ナンバー1?
0 件のコメント:
コメントを投稿